公開日 2025年7月30日
議会史は、多くの地方議会において編さんされていますが、その内容や考え方については、必ずしも全てが共通なものにはなっておらず、それぞれ特色があります。相模原市議会史の形式的な特色としては、大学教授等による学者の方々に執筆いただいたことがあげられます。特に、記述編はⅠ・Ⅱともに1,100ページを超えるものになっており、各執筆者が膨大な資料を読み込み、考察したことが容易に想像されます。
また、内容面においても、執筆陣による議論を経た結果として、大きく次の3つの特色をもったものになっており、議会史の存在価値を高めています。
①村会、町会の議会活動を理解するために、議員の選挙権、被選挙権が大幅に制限されていた時代の「市制
町村制」、自治権が拡充された戦後の「地方自治法」など、議会活動の背景となる法学的な解説を試みて
いること
②全国にまれにみる人口増加と都市化の課題に対応する行政施策を追跡する意味で、毎年当初予算の上程時
に行われる市長施政方針演説を全部収録していること
③本市の発展過程において欠かすことのできない「町村合併」、「軍都計画」、「工場誘致」、「米軍基地
問題」などの主要問題について、可能な限りの資料掲載を行っていること